タロットカードのはじめて

タロットの歴史
タロット占いの発祥の地としては、エジプト、
インド、イタリア、中国と
諸説あり、どの説も、今もって確たる根拠のある事実としては、
解明されておらず、謎の部分も多く、そういった謎めいたところも
タロットがもっている神秘性をより
一層深めているのではないでしょうか。
しかし、その中にあって「エジプト起源説」が
最も信頼性が高いとされております。それは、エジプトにおいて
宗教、哲学を背景として各地をさまよう民、
ジプシーによってヨーロッパに広められたとする説である。
また、14世紀に北イタリアに普及したことが一つの
大きな流れとして考えられており、そこでは、
現存する最古のカードである、
ミラノの「ビスコンチ・スフォルザ版」が
作られたと言われている。
その後ヨーロッパ各地に広がり17世紀から19世紀にかけて
フランスで普及する。そこでは、
現在すべてのカードの基になりマルセイユ港から
世界に広まったと考えられている「マルセイユ版」が製造される。
18世紀後半になってタロット研究家が登場してきます。
その一人としてエジプト研究家として著名なクール・ド・ジェブランが
[タロットをエジプト神話に登場するトート神の書とする]
という説を唱えます。
またそれらの流れの一環としてさらに19世紀に起きた
オカルトブームの中で魔術研究者達によりタロットが研究されるように
なりました。すなわち、19世紀中頃に
魔術家エリファス・レヴイがタロットとユダヤ教のカバラ思想を
関連づける説を唱え、さらに、19世紀末には、
魔術研究家ジェラール・アンコスがタロットと
カバラ思想の関連性を確立させ、
それ以降タロットとカバラ魔術の
深い結びつきが考えられるようになります。
それ以降19世紀末に秘密結社[ゴールデン・ドーン]の
マクレガー・メイザースによりタロットのカバラ的解釈がさらに
推し進められ、タロットカードを
魔術の道具として使われるようになります。
そういった流れの結果として、
近代のタロットカードの中で最もポプユラーで権威があり
世界中で人気のある「ライダーデッキ」が誕生しています。
このカードは、ゴールデン・ドーンに属していた
魔術研究家のAE.Waiteが画家のPamela Coleman Smithに
1910年に描かせたものでゴールデン・ドーンの
解釈が取り入れられ、彼独自の解釈により、
独自のデザインで構成されたものとなっています。
20世紀中頃には、ゴールデン・ドーンに属していた
魔術家アレイスター・クロウリーがさらに独自の解釈を取り入れ、
魔術的な意味合いの強い[トートのタロット]を世にだしている。
また「TAROT」は、エジプト語では、「TAR」は道、「RO」は、王、
という意味をもっておりタロウと発音する。
タロットという発音は英語から来ている。
また、フランスでは、タロ、ドイツでは、タロック、
イタリアでは、タロッキと呼ばれています。